下の方にYouTubeのストリーミング・ビデオがあります。ちょっと重いかも。

「あいつ ショートストーリー」
      
アルバータ、リン、アルバータ
              


文:サー・トーマス
絵:山野林梧
更新:2008/4/27


アルバータ、アルバータ♪
夕べはどこに♪
アルバータ、アルバータ♪
どこに居た?♪
君とはほんとに長く♪
愛し合っていないね♪


 俺はこんな歌を口ずさみながら、寝ぼけ眼(まなこ)で寝室を出た。

 するとかちゃかちゃとキッチンで音がする。Hから借りているこの北越にあるログハウスは広い。囲炉裏と暖炉がある居間を中心に寝室とキッチンが対角線上にあるのだ。

 林太郎だ!昨日ロスから帰ってきて、三浦半島の長沢の祖父の家に泊まると言っていたのに!

 小走りに居間を横切ってキッチンのドアを開けた。

「りん!いつ来たんだ!・・・」

 俺は目を見張った。
 そこにいたりんの格好は・・・!


「・・・・」

 あいつは振り向くと言った。
「さっきさ、土砂降りだったんだ!気持ち悪いからみんな脱いだ」

「・・・」

 あいつは俺の視線を辿って顔を赤らめた。
「な・・・何だよ!そのいやらしい目つき!それにまたこんなに汚れ物溜めて!」

 俺の目はあいつの艶めかしいお尻に食い込んだTバックのパンツに釘付けになった!
 そこにルカが俺たちの顔を代わる代わる見ながら貴婦人のように入ってきた。
 そしてあいつの足下に腰を据えた。尻尾があいつの足首に巻き付く。

 あいつはルカと同じような女王のような笑みを浮かべると、
「ふふん。ルカに守ってもらお!ルカ、野獣から俺を守ってね!」
 ルカはぐるると喉を鳴らしてあいつを見上げると、俺を薄目を開けて睨んだ。
「ルカ・・・裏切りものめ!」

「さっきの歌、クラプトンだろ?」
 あいつは食器を洗いながら聞く。後ろから見るうなじと撫で肩が艶っぽい。
「あ・・・あ、もとうたは古い曲だ。彼がカバーしたんだ」

「ふふ・・・良い歌だね」


 食器を洗い終えたあいつは俺を迎え入れる。寝室であいつは脚を広げて俺の下になった。
 あいつの左乳首を舐めて吸う。
「あん!」
 右乳首を甘咬みする。
「う・・・ん」
 居間のステレオからエリック・クラプトンの「アンプラグド」が鳴り出した。


アルバータ、アルバータ♪
昨夜はどこに?♪
アルバータ、アルバータ♪
誰と一緒?♪
朝、君が戻って来た時♪
服が乱れてたぜ♪

    エリック・クラプトン 「アンプラグ」より↓





 あいつが出した最新版のCDにこの曲が入っていた。歌詞が少し変えられていた。

ダイスケ、ダイスケ♪
一体、どこにいたんだよ?♪
俺をこんなにしてさ♪
どこへ隠れてた?♪
ずっと愛し合ってなかったから♪
もう忘れちゃったよ♪

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